上司が判断しやすい報告書の作り方|Claudeに順番と見せ方を渡す

上司が判断しやすい報告書の作り方(レッドver)

報告書を出したのに、上司から「で、どうしたいの?」と聞き返される。説明はしたつもりなのに、判断が先に延びていく。

報告書が伝わらないとき、足りないのは文章の上手さではないことが多いです。読む人が「何を決めればいいのか」にたどり着くまでの順番が整っていないだけ、ということがよくあります。

この記事では、上司やお客様に判断してもらう報告書を、どんな順番で、どう見せるとよいのかを、架空の報告書を使って順番に紹介します。後半では、その順番をClaudeに渡して報告書を作る方法も書いています。

レッドverで作った報告書の表紙(架空のサンプル)
今回の題材。架空のパン屋チェーン「HOLNA(ホルナ)」が、電話予約をWeb予約に切り替えるという設定です

※本記事で使用している企業名・人名・数値は、資料制作サンプルとして作成した架空のものです。

報告書は「読んでもらう」より「決めてもらう」資料

企画書は、相手に「やってみたい」と思ってもらう資料です。報告書は少し違って、相手の時間を使って読んでもらい、最後に決めてもらう資料です。

だから、読み終わった瞬間に「何を決めればいいか」「おすすめはどれか」が分かることが一番大事です。途中の説明がどれだけ丁寧でも、最後に決めることが書いていなければ、読んだ人は判断できません。

トミー

報告書は、読む人の時間をもらう資料です。最後のページに「何を決めてほしいか」が書いてあるだけで、読む側はずいぶん楽になります。

上司が知りたい順番は、だいたい決まっている

判断する側が知りたいことは、報告の中身が違っても、おおむね同じ順番です。

  1. 何が変わるのか(いまと、これから)
  2. どんな案があるのか(2つ並べる)
  3. どれをすすめるのか、なぜか(理由は3つまで)
  4. いくらかかって、いつできるのか(表で比べる)
  5. いつ、何をするのか(日程)
  6. 気をつけることは何か
  7. 何を決めてほしいのか(最後のページ)

この順番で並べると、報告書は8ページ前後に収まります。以下、ページごとに見せ方のポイントを紹介します。

レッドverの8レイアウト一覧
今回の報告書の全8ページ。ページの役割ごとに見せ方を変えています

1|最初に「何が変わるか」を見せる

最初のページで、いまとこれからを左右に並べます。「受付」「支払い」「確認」のように、変わる項目ごとに1行ずつ。文章で長く説明するより、→(矢印)でつなぐだけのほうが、変化がひと目で伝わります。

右側には、なぜ変える必要があるのかを数字で置きます。「予約1,240件」「電話対応62時間」のように、単位まで書くのがポイントです。

何が変わるかのページ
左に「いま→これから」、右の黒い枠に「変える理由になる数字」

2|案は2つ並べて、おすすめに印をつける

案を1つだけ出すと、上司は「ほかに方法はないの?」と考え始めます。2つ並べて、おすすめの方に印をつけると、比べたうえで判断してもらえます。

それぞれの案には「良い点」と「気になる点」を同じ形で書きます。おすすめの案の気になる点も隠さずに書くと、報告書全体が信用されやすくなります。

2つの案を並べ、おすすめに印をつけたページ
おすすめのA案だけ赤い枠と「推奨」の印。気になる点も同じ形で並べます

3|理由は3つまで、見出しで言い切る

おすすめの理由は、多くても3つまでにします。それぞれの見出しは「12月の山場に間に合う」のように、見出しだけ読めば理由が分かる形で言い切ります。説明はその下に2行ほど。

選ばなかった案がなぜ弱いのかも、ページの最後に1行で添えておくと、「B案じゃだめなの?」という質問を先に片づけられます。

おすすめの理由のページ
大きな番号と、言い切った見出し。説明は短く

4|費用と時期は、表でまとめて比べる

費用や始められる時期は、文章で書くと読み比べるのが大変です。案ごとに1行の表にすると、違いが一度に見えます。

「今のまま」も1行入れておくのがおすすめです。何もしなかった場合と比べられるので、変える意味が伝わりやすくなります。

費用の比較表のページ
おすすめの行だけ色を変える。「今のまま」も並べて比べます

5|最後のページは「ご判断いただきたいこと」

報告書の最後は、まとめではなく「決めてほしいこと」で終えます。決めてほしい項目、選べる案、おすすめの3つを1行にまとめます。

このページだけ背景を黒くして、ほかのページと雰囲気を変えています。読む人に「ここが結論」と伝わるようにするためです。

ご判断いただきたいことのページ
決めること・選べる案・おすすめを1行ずつ。最後に次の動きを添えます

日程や、切り替えのときに気をつけることのページは、必要なときだけ入れます。どちらも、上司が「で、いつから?」「問題は起きない?」と聞きそうなことを先に答えておくページです。

Claudeに報告書を作ってもらうときの伝え方

この順番は、Claudeに報告書を作ってもらうときにもそのまま使えます。「報告書を作って」とだけ頼むより、判断してほしい相手と、決めてほしいことを先に伝えるほうが、ずっと使える形になります。

そのまま使えるプロンプト例

上司に判断してもらうための報告書を作ってください。

・読む人:部長(この件の細かい経緯は知らない)
・決めてほしいこと:〇〇(A案とB案のどちらにするか)
・おすすめ:A案(理由は3つ:〇〇、〇〇、〇〇)
・数字:〇〇、〇〇
・費用と時期:A案〇〇円・〇週間/B案〇〇円・〇か月

次の順番で、8ページ前後にしてください。
何が変わるか → 2つの案 → おすすめの理由 → 費用の比較
→ 日程 → 気をつけること → ご判断いただきたいこと

企画書の作り方全体は、こちらの記事で詳しく書いています。Claudeで企画書を作る方法|構成からデザインまで実例で解説

この順番と見せ方を、Skillにしました

先日、社内でホームページの変更について上司に判断をもらう報告書を、Claudeと一緒に作りました。そのとき、白・赤・黒の引き締まった見た目と、「最後に決めてほしいことを置く」構成が、報告書にとても合っていると感じました。

そこで、その順番と見せ方をClaudeが読める「スキル」としてまとめました。毎回「最後は判断してほしいことで終えて」「おすすめには印をつけて」と伝えなくても、はじめからその判断が入った状態で報告書が組み上がります。

すでに販売している「ブルーver(提案書向け)」「ハロウィンver(季節の企画向け)」と同じシリーズの、報告書向けのデザインです。

レッドverで作った報告書の表紙(架空のサンプル)

CLAUDE CODE SKILL

プレゼン資料作成スキル:レッドver

この記事で紹介した「判断してもらう順番」と見せ方を、Claudeが読める形にまとめたファイルです。「レッドverで報告書を作って」と日本語で伝えるだけで、8種類のレイアウトから中身に合ったページを組み、PowerPointで書き出します。白×赤×黒の引き締まったデザインで、おすすめの案には必ず印がつきます。見本の報告書も入っています。

1,980円(税込)

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ご購入前にご確認ください。このスキルは Claude Code(ターミナル版・デスクトップアプリ版)で動きます。ブラウザ版の claude.ai では動作しません。ほかに Node.js と、PowerPointを書き出すための部品(npm install -g pptxgenjs)が必要です。導入手順は購入後のメールでご案内します。

まとめ|報告書は「最後のページ」から考える

報告書が伝わらないときは、文章を直す前に、順番と最後のページを見直してみてください。何が変わるか、どの案をすすめるか、何を決めてほしいか。この3つがはっきりしていれば、読む人は迷わずに判断できます。

まずは次の報告書で、最後のページに「ご判断いただきたいこと」を1枚置くところから試してみてください。

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まだ全部は読めていないのですが、読んでいてAIの使い方を3つの段階で整理できたのがよかったです。

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「完全に自動化」と言い切るのはまだ怖いですが、業務によってはそこまで持っていけそうだと感じています。

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AIに関する記事ですが、以下にもまとめております。
合わせて読んで頂けますと、AIに関する知識・技術の向上になれば幸いです。

NEXORA企画書サンプル 表紙
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