PHP8.6は11月19日に公開予定(PHP8.2の人は行き先を先に。誰に関係するか、上げる前に確かめること)

PHP8.6は11月19日に公開予定

11月5日、PHPの公式サイトにPHP 8.6.0 RC5(正式版の前の試験版)のお知らせが出ました。その中に、次は最初の正式版で、2026年11月19日に公開する予定と書かれています。

PHP(ピー・エイチ・ピー)は、WordPressをはじめ多くのサイトを動かしているプログラムの言葉です。新しい版の話を聞くと、早く上げたほうがいいのかと気になりますが、公開された日に上げる話ではありません。この記事では、誰に関係するのか・WordPressの対応はどこまで分かっているのか・何を確かめればいいかをまとめます。PHPを使っていないサイトの人には関係ありません。

この記事の要点

  • PHP8.6.0の正式版は2026年11月19日に公開予定です。11月6日時点の最新はまだ試験版のRC5です。
  • 関係するのはPHPで動くサイトの人です。WordPressの対応表には、11月6日時点でPHP8.6の列がありません。
  • まず今の版を確かめます。PHP8.2の人は、12月31日の期限に合わせて8.3・8.4・8.5から行き先を決めます。

何が変わる?

PHPは、ここ数年、毎年11月か12月に新しい版を出しています。今年の版がPHP 8.6です。7月から試験版の公開が続き、PHPの公式の予定表(PHP Wiki)でも、11月5日がRC5、11月19日が正式版になっています。RC5のお知らせには、この版は早い段階の試験版なので本番では使わないように、とはっきり書かれています。

中身のほとんどは、プログラムを書く人向けの変更です。公式の変更一覧(UPGRADING)を見ると、たとえば次のようなものが並んでいます。

  • 新しい書き方:関数の呼び出しの一部だけ先に決めておける「partial function application」など
  • 今までと動きが変わるところ:配列を順番に処理する foreach の一部の動きなど
  • 将来なくす予定の印(非推奨):spl_object_hash() という関数や、mbstring の正規表現の機能(Mbregex)など
  • 処理を速くする改善:一覧の章がありますが、サイトが何%速くなるといった数字は書かれていません

「非推奨」は、今は動くけれど将来なくす予定、という印です。8.6で急に動かなくなるという意味ではありません。ただ、古いテーマやプラグインがこうした書き方を使っていると、8.6にしたときに警告が記録されたり、画面に出たりすることがあります。

これからのPHPとWordPressの日程(php.net・WordPress.orgより)
これからのPHPとWordPressの日程(php.net・WordPress.orgより)
トミー

11月19日は「PHPのチームが新しい版を配り始める日」です。サーバーで使う版は、サーバーの設定で決まります。公開の日に合わせて、サイトで何かを始める必要はありません。

いつから・誰に関係する?

公開の予定は2026年11月19日です。予定なので、開発の状況によって動くこともあります。PHP Wikiにも、開発の進み具合によって試験版の回数を増やしたり減らしたりする場合があると書かれています。

関係するのは、サイトやシステムがPHPで動いている人です。今の版によって、考えることが変わります。

  • PHP 8.1以前の人:公式の更新はすでに終わっています。8.6を待たずに、8.3以上へ上げる準備を考えます
  • PHP 8.2の人:セキュリティの更新は2026年12月31日までです。今回いちばん関わりがあります
  • PHP 8.3・8.4・8.5の人:公式の更新が続いています。急ぐ話ではありません。次に上げるときの候補の1つです

PHPを使っていないサイト(HTMLだけで作ったサイトなど)には関係ありません。

WordPressの対応はどこまで分かっている?

WordPressの開発チームの対応表(11月4日更新)には、11月6日時点でPHP 8.6の列がありません。WordPress 7.0と7.1はPHP 7.4から8.5までに対応、と書かれています。次のWordPress 7.2は12月8日に公開の予定ですが、この表にはまだ7.2の行もありません。7.2がPHP 8.6に対応するかどうかは、今の時点では公式に確認できません。

WordPress.orgの「Requirements」のページがすすめているのはPHP 8.3以上です。こちらも変わっていません。

何をすればいい?

サイトを持っている人・Web担当の人がすることは、次の4つです。

1. 今のPHPの版を確かめる

WordPressのサイトなら、管理画面の[ツール]→[サイトヘルス]→[情報]→[サーバー]で見られます。多くのレンタルサーバーでは、サーバーの管理画面でもサイトごとの版を確かめられます。

2. PHP 8.2なら、行き先を先に決める

11月19日から12月31日までは約6週間です。8.6を選ぶなら、サーバーで選べるようになること、テーマとプラグインが対応していることを、この間に確かめる必要があります。先に決めるのは「期限までに、どの版へ移れるか」です。

すでに公開されている8.3・8.4・8.5にも、公式の更新の期限があります。8.3は2027年12月31日まで、8.4は2028年12月31日まで、8.5は2029年12月31日までです。詳しい進め方は、PHP8.2のサポート終了の記事にまとめています。

3. 8.6を試すなら、テスト環境で

試したい人は、本番をまるごと写したテスト用の環境で確かめます。見るのは、表示・お問い合わせフォーム・管理画面・エラーの記録です。サーバーでいつから8.6を選べるかは、サーバー会社のお知らせで確かめます。

4. WordPress以外のしくみは、作った人に見てもらう

自社で作ったシステムや、古いお問い合わせフォームがPHPで動いている場合は、公式の移行ガイドを作った人に見てもらうのが近道です。今と動きが変わるところと非推奨の一覧が、章ごとに分かれています。

今のPHPの版ごとに考えること
今のPHPの版ごとに考えること
トミー

「新しい版が出る」と「自分のサイトで何かする」は、別の話です。先に版だけ見ておけば、自分に関係があるかどうかはすぐ分かります。

KAKERUならこう考える

KAKERUでお預かりしているお客様のサイトは、定期的にPHPのバージョンを上げていて、PHP8で問題になったことはありません。また、KAKERUが契約しているサーバーはXSERVERで、新しいPHPへの対応が早いサーバーです。

それでも、公開されたばかりの版を、本番の最初の選択肢にはしないと考えます。理由は、サイトが動くかどうかを決めるのがPHPだけではないからです。WordPress本体の対応表、使っているテーマ、プラグイン、昔作ったフォーム。この全部がそろって、初めて本番で選べます。

反対に、長く同じ版のままにしておくことも選びません。版を上げるのが数年に1回だと、そのたびに直す範囲が大きくなります。毎年の新しい版を、今の版と期限を見直す合図にするのがよいと考えます。

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注意点

  • 11月19日は予定の日。公開されたかどうかは、php.netのお知らせで確かめる
  • RC5などの試験版は、本番のサイトでは使わない(公式の発表文に明記)
  • php.netの「Supported Versions」の表には、11月6日時点で8.6の行がない。8.6の更新の期限は、公開後にこの表で確かめる
  • WordPressの対応表に載っていない版を本番で使うときは、テーマやプラグインも含めて、自分で確かめることになる
  • 版を切り替える前には、ファイルとデータベースのバックアップを取り、もとの版へ戻せるかも確かめておく
トミー

8.3以上で動いているサイトなら、今回は「そういう予定がある」と知っておけば十分です。

まとめ

  • PHP 8.6.0の正式版は2026年11月19日に公開予定(php.netのRC5のお知らせより)。今はまだ試験版
  • 変更の中心はプログラムを書く人向け。古いテーマやプラグインには、警告が出ることがある
  • WordPressの対応表には、11月6日時点でPHP 8.6の列がない。WordPress.orgがすすめる版はPHP 8.3以上のまま
  • PHP 8.2の人は12月31日の期限が先。8.3・8.4・8.5から行き先を決める。8.3以上の人は急ぐ話ではなく、PHPを使っていないサイトには関係ありません

参考・情報源

※ 2026年11月6日に確認した内容です。サーバー会社ごとの対応は、各社のお知らせで確かめてください。

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25歳からWEBの世界に携わり、WEBデザインから始めて、今はWEBシステムまで一貫して制作しています。問題点を洗い出し、改善を提案する中で、WEB・グラフィック・動画・システムを縦断して提案するのが得意です。