ChatGPTのWorkに仕事を任せる前に(Chat・Codexとの使い分けと始め方。ファイルの渡し方・定期のタスク・承認で先に決めること)

ChatGPTのWorkに任せる前に決めること

10月27日の記事「GPT-6.1 Terra登場」では、OpenAIの新しいモデルが、ChatGPTのWorkで使えるようになったことをお伝えしました。ただ、記事を読んだあとに残るのは「そもそもWorkって何? ふだんのChatと何が違う?」という疑問です。

そこで今回は解説の回として、OpenAIの日本語のヘルプ「ChatGPT ワークと Codex」をもとに、Chat・Work・Codexの使い分け、Workの始め方、そして仕事を任せる前に決めておくことを整理します。新しい発表ではなく、すでに公開されている公式の説明から、仕事で使うときに大事なところを拾っていきます。

この記事の要点

  • ChatGPTには、会話のChat、成果物まで任せるWork、開発向けのCodexの3つがあり、TerraはWorkとCodex用のモデル
  • Workは調べもの・文書・表・スライドづくりを任せたい人向け。対象の有料プランで、ウェブ・スマホ・デスクトップから使える
  • 任せる前に、渡すファイルの範囲・承認する操作・定期のタスクの条件・使う量の枠を決めておく
トミー

新しいモデルの記事を書くたびに「で、どこで使うの?」と聞かれそうな気がしていました。今回は、その手前の「入口」の話です。

何が発表された?(おさらい)

10月26日、OpenAIはWorkとCodexのためのモデルGPT-6.1 Terraを発表しました。ChatGPTのリリースノートによると、提供の対象はPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduです(くわしくは10月27日の記事)。

ヘルプには、GPT-6.1 Sol・GPT-6.1 Terra・GPT-6 Sol・GPT-6 Luna は「ChatGPT Work と Codex 向けのモデル」で、通常のChatの会話では使えないと書かれています。新しいモデルを試したい人は、まずWorkを開くところから始めることになります。

これまでと何が違う?

ヘルプでは、3つの入口を次のように説明しています。

  • Chat:質問・検索・アイデア出しなど、会話ですばやく助けてもらうもの
  • Work:時間のかかる、いくつもの手順がある作業を、成果物ができるところまで受け持つエージェント。テーマの調査、情報の分析、文書・表・スライド・レポート・サイトづくりに使う
  • Codex:コードを書く・直す、テストやコマンドの実行、変更の見直しなど、ソフトウェア開発に特化したもの

Chatは「答えをもらう」、Workは「仕上げまで任せる」と考えると分かりやすくなります。Chatは、Workが使える人もこれまでどおり使えます。

ChatGPTのChat・Work・Codexの使い分け
ChatGPTのChat・Work・Codexの使い分け

何ができるようになった?

ウェブ・スマホ・デスクトップから使える

対象の有料プランでは、ウェブ版とスマホのChatGPTでWorkを使えます。ウェブとスマホのWorkはクラウドで動き、デスクトップアプリでは、プランと会社の設定で許可されていればパソコンの中のファイルやアプリも、あなたの許可を得て使えます。クラウドで動かしたWorkの会話は、ウェブ・スマホ・デスクトップの間でそろいます。

始め方は「求める成果」を伝えること

デスクトップアプリでは、メニューからChatGPTを選び、切り替えボタンでWorkにします。新しい会話を始めるか、プロジェクトを開きます。ヘルプには、求める成果を伝え、参照するファイル・守ってほしい条件・確認の基準を足すこと、結果を見て同じ会話で直しを頼むこと、という流れが書かれています。ウェブとスマホでも、Workを選んでファイルや前提を渡し、作ってほしいものを説明する、という同じ流れです。

プロジェクトと、定期・きっかけで動くタスク

プロジェクトの中でWorkを選ぶと、そのプロジェクトのファイルや指示を前提にした会話が始まります。また、Workは1回だけの実行、決まった時刻のくり返し、きっかけでの実行、変化の見張りもできます。きっかけになるのは、Gmailの新着メール、Slackのチャンネルの新しい投稿、GitHubのプルリクエストの動きなどです。

声でも頼める

ウェブとスマホのWork、デスクトップアプリのWorkとCodexでは、声で会話しながら作業を頼めます。ただし、ウェブとスマホでは、承認が必要な操作を声で承認することはできず、画面のボタンで行います。

仕事ではどう使えそう?

会議のメモから、報告書のたたき台をつくる

会議のメモと前回の報告書を渡し、「同じ形で今回の報告書のたたき台を」と頼む使い方です。ヘルプの言う「確認の基準」として、見出しの順番や、数字は元のメモから写すことなどを最初に書いておくと、直しの回数が減ります。

調べものを表にまとめてもらう

「この3つのサービスの料金と対応している機能を、公式ページから調べて表に」といった、いくつかの手順がいる調べものはWorkに向いています。出てきた表は、元のページで数字を確かめてから使います。

毎週の作業を、時刻を決めてくり返す

「毎週月曜の朝に、先週のSlackのチャンネルの決まったことをまとめる」のように、くり返しの作業はスケジュールしたタスクにできます。Slackをきっかけにするときは、見張るチャンネルに@ChatGPTを追加しておく必要があります。

KAKERUならこう使う/使わない

KAKERUなら、サイトの更新原稿やお知らせの下書き、競合サイトの調べものの表など「たたき台」と「下調べ」にWorkを使います。デスクトップで渡すのは、その作業のフォルダーだけにします。

一方で、お客様の管理画面での公開・送信の操作、デザインの良し悪しの判断、最終の納品物は任せません。承認のボタンは、中身を読んでから押すものです。きっかけで動くタスクも、だれに何が届くかが分かるまでは、まず手で1回動かして確かめます。

トミー

Workは「全部任せる」より、「下ごしらえを任せて、味見は自分」の道具だと考えています。承認のボタンを、確認せずに押す習慣だけは付けたくないところです。

ChatGPTのWorkに任せる前に決めておく4つ
ChatGPTのWorkに任せる前に決めておく4つ

誰が使える?

  • Work:対象の有料プランで、ウェブ・スマホ・デスクトップアプリから。使えるかどうかはプラン・会社の設定・順番に提供される状況で変わる
  • GPT-6.1 Terra:Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu(リリースノートより)
  • きっかけで動くタスク:Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu・ヘルスケア向けChatGPT。Free・Goでは使えない
  • 会社(Business・Enterprise):管理者が「ワークスペースの設定」の「権限とロール」で、クラウドのWork(Work Cloud)と手元のWork(Work Local)を役割ごとに管理できる

EnterpriseとEduでは、管理者が「イベントをトリガーとするスケジュールされたタスクを許可」をオンにするまで、メンバーはきっかけで動くタスクを作れません。日本だけの条件は、ヘルプには書かれていません。

注意点

  • 手元で動かしても、内容はクラウドに残ることがある:ヘルプには、作業がパソコンの中で動く場合でも、やり取りや作業の前提はクラウドに保存されることがあると書かれている。社外に出せないファイルは渡さない
  • 使う量はCodexと同じ枠から:Workの使う量の仕組みはCodexと同じ。Codexの料金ページの例はコーディングの作業なので、Workでどれだけ減るかは作業の中身で変わる
  • タスクの共有リンクには指示が入る:スケジュールしたタスクを共有すると、リンクにタスクの指示が含まれる。会話の履歴・ファイル・つないだアプリのログイン情報・メモリは引き継がれないが、指示の中身は共有の前に読み直す
  • きっかけの作成と編集はウェブかスマホで:デスクトップアプリでは、既存のタスクを見られるが、きっかけの条件は作れない・直せない
  • デスクトップでファイルが使えないとき:クラウドと手元で、権限が届く時期がずれることがある。会社の人は、まず管理者に自分の役割のWorkの権限を確かめてもらう

まとめ

  • ChatGPTにはChat・Work・Codexの3つの入口があり、Workは成果物ができるところまで任せるもの
  • GPT-6.1 TerraやSolは、WorkとCodexのためのモデルで、ふだんのChatでは選べない
  • 頼むときは求める成果・参照するファイル・条件・確認の基準をそろえて伝える
  • 定期やきっかけで動くタスク(Gmail・Slack・GitHub)も作れる。Free・Goは対象外
  • 任せる前に、渡すファイルの範囲・承認する操作・タスクの条件・使う量の枠を決めておく

Workは、使い方しだいで手間を大きく減らせる入口です。ChatGPTで資料をつくる流れは、ChatGPT Slidesの記事もあわせて読むと、Workでスライドを任せるときのイメージがつかみやすくなります。まずは「毎週くり返している作業」を1つ選んで、たたき台づくりから任せてみるのがおすすめです。

トミー

入口が3つあると迷いますが、「会話ならChat、仕上げまでならWork」で覚えておけば十分です。

参考・情報源

※ 2026年11月2日に確認した内容です。提供の範囲や画面の名前は変わることがあります。

ふだんの制作の話や、作ったものの裏側は Instagram と X でも出しています。

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25歳からWEBの世界に携わり、WEBデザインから始めて、今はWEBシステムまで一貫して制作しています。問題点を洗い出し、改善を提案する中で、WEB・グラフィック・動画・システムを縦断して提案するのが得意です。