「ちょっと聞きたいときはChat、まとまった作業を頼むときはCowork」。Microsoft 365のCopilotは、頼み方によって入口が分かれていました。Microsoftは10月30日に公開した月例のまとめ「What’s New in Microsoft Copilot | October 2026」で、Copilotアプリの入口を「ホーム」1つにまとめ、ChatとCoworkを同じ場所から使えるようにすると発表しました。
あわせて、これまでCoworkで使えた「スキル」(よく使う手順や知識を、くり返し使える形にしたもの)を、Chatでも自分で作れるようにします。どちらも全世界への提供は11月です。今月から画面が変わる人に向けて、何が変わるのか、何を先に決めておくとよいかを整理します。
この記事の要点
- Microsoftが10月30日、Copilotアプリの入口をChatとCoworkが並ぶ「ホーム」1つにまとめると発表した
- ホームは先行のFrontierに10月から、全世界に11月。Chatで自分のスキルを作る機能も11月から
- スキルを作る前に、くり返している作業と、会社で共有してよい手順を先に書き出しておく
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Microsoft 365 Copilotを仕事で使う まとめ
Word・Excel・PowerPointのCopilotで何ができるか、料金や注意点の最新の動きを1か所にまとめています。
何が発表された?
10月のまとめにはたくさんの項目が並んでいますが、ふだんCopilotを使う人に一番関わるのは、次の2つです。
- Copilotアプリの「ホーム」:ChatとCoworkを1か所に集め、左に共通のメニューを置く。先行して試す人向けのFrontierに10月、全世界に11月
- Chatでのスキル:Coworkで使えたスキルがChatにも広がる。言葉で自分のスキルを作り、同僚や会社が共有したスキルを探して使える。11月から
このほか、関係する作業をまとめておく「プロジェクト」がChatにも11月から入ること、Word・Excel・PowerPointのCopilotの画面がCopilotアプリと同じ見た目に10月に変わったことも書かれています。

これまでと何が違う?
Microsoftの説明では、ChatとCoworkは「仕事を進める2つの方法」です。Chatは、質問に答える・考えを広げる・操作をする・最初の下書きを作るもの。Coworkは、いくつもの手順がある複雑な作業をまかせるものです。
これまでは、この2つを別々の入口から使う形でした。ホームでは2つが1か所に並び、ChatとCoworkの会話の履歴も1つにまとまって、検索と絞り込みで探せるようになります。「あの話はChatでしたか、Coworkでしたか」と探し回る手間が減ります。
もう1つの違いはスキルです。10月22日にお伝えした職種別のプラグインのように、スキルはこれまでCoworkの中で使うものでした。11月からは、ふだんのChatの中でも、言葉で頼むだけで自分のスキルを作れるようになります。
何ができるようになった?
共通の左のメニュー
ホームの左のメニューには、次の4つが並びます。
- プラグイン:エージェント・スキル・コネクタ(ほかのサービスとのつなぎ口)を1か所で探して使う
- 自動化(Automations):Coworkの作業を、決まった時刻や、決めた出来事が起きたときに動かす
- ワークスペース:チームで続けている仕事を、Copilotと一緒に進める共有の場所
- プロジェクト:関係する作業・指示・文脈をまとめておく場所
プロジェクト
プロジェクトには、プロジェクト全体に効く指示を書いておけます。ファイル・会議・チャット・作業を共有の文脈として足すことができ、プロジェクトの中の作業で作ったファイルは「Outputs」という画面に集まります。毎回、前提を説明し直さなくてよくなる、というのがMicrosoftの説明です。Coworkには10月に入り、Chatには11月に入ります。
Chatでのスキル
スキルは、ノウハウをくり返し使える形にして、Copilotが自動で使えるようにするものです。11月からは、Chatの中で言葉で自分のスキルを作ること、同僚や会社が共有したスキルをプラグインの欄から探すこと、いつ・どう使うかを自分で選ぶことができるようになります。
仕事ではどう使えそう?
毎週の報告メールを、同じ形で下書きする
週報や定例の報告のように、毎回「この順番で、この見出しで」と同じ説明をしている作業は、スキルにする第一候補です。形をスキルとして作っておけば、Chatで頼むたびに書式を説明し直す手間が減ります。
お客様ごとの案件をプロジェクトに分ける
取引先ごとに、言葉づかいや前提が違うことはよくあります。取引先ごとにプロジェクトを作り、「この会社には敬語をやわらかめに」「品番はこの表に合わせる」といった指示を書いておけば、Chatでもその前提で答えてもらえます。
Chatで考えて、Coworkにまかせる
10月には、Coworkで前のChatの会話やCoworkの作業を、ファイルや会議と同じように文脈として渡せるようになりました。ホームで入口が1つになると、Chatで方向性を話し合い、決まったら同じ場所からCoworkに作業をまかせる、という流れが作りやすくなります。
チームの「いつもの手順」を共有する
同僚や会社が共有したスキルを、プラグインの欄から探せるようになります。新しく入った人が、先輩の手順をスキルとして使えるようになれば、「やり方を聞く」「聞かれる」時間を減らせます。
KAKERUならこう使う/使わない
KAKERUなら、まず「毎回同じ説明をしている作業」を書き出すところから始めます。報告の書式、資料の見出しの順番、言葉づかいの決まりなど、すでに形が決まっているものだけをスキルにします。Claudeでも同じように、判断の基準を先に文章にして渡すと、毎回の出来がそろいやすくなります。
反対に、形が決まっていない仕事や、判断が毎回変わる仕事はスキルにしません。また、会社で共有するスキルには、取引先の名前や個人の情報を書き込まないようにします。だれが見ても困らない「手順」だけを残し、最後に内容を確かめて決めるのは人の役割です。
KAKERUの関連サービス
資料づくりにClaudeを使っている方へ
「何を大きく見せるか」などデザインの判断基準をClaudeに渡す、KAKERUのプレゼン資料作成スキル。

スキル作りで大事なのは、AIの機能よりも「自分たちのいつものやり方」を言葉にできているかどうかです。11月を待つあいだに、書き出しておくと早く始められます。

誰が使える?
10月のまとめは、Microsoft 365のお客様に向けたものです。提供の時期は、項目ごとに次のように書かれています。
- ホームと共通のメニュー:Frontierに10月、全世界に11月
- Chatでのスキル:11月
- プロジェクト:Coworkは10月、Chatは11月
- Word・Excel・PowerPointのCopilotの新しい画面:10月に提供済み
- Autopilot(自分のアカウントやメールボックスを持って動き続けるエージェント):11月にFrontierへ
Frontierは、新しい機能を先に試せるMicrosoftの先行プログラムです。どのライセンスが対象か、日本ではいつ届くか、日本語の画面でどう表示されるかは、このまとめには書かれていません。会社で使っている人は、管理者の案内も確かめておくと安心です。
注意点
- 届く時期は人によって違う:「11月」は全世界への提供の時期で、具体的な日付は書かれていない。画面が変わる日は、Microsoftや管理者の案内で確かめる
- 共有するスキルの中身に気をつける:会社で共有したスキルは、ほかの人も探して使える。取引先の名前や個人の情報、社外に出せない数字を書き込まない
- 自動化は、動く条件を確かめてから:決まった時刻や出来事で動くので、だれに何が送られるかを先に確かめる。10月22日の記事で整理したように、Coworkの作業は送る前の承認と料金の扱いも見ておく
- Autopilotは先行の人向け:11月の提供はFrontierが対象。全世界への提供の時期は書かれていない
まとめ
- Microsoftが10月30日、Copilotアプリの入口を「ホーム」1つにまとめると発表した
- ホームではChatとCoworkが並び、履歴も1つに。左のメニューにプラグイン・自動化・ワークスペース・プロジェクト
- Chatでも自分のスキルを作れるようになり、同僚や会社が共有したスキルも探せる(11月)
- 全世界への提供は11月。日本での順番や対象のライセンスは書かれていない
- スキルを作る前に、くり返している作業と、共有してよい手順を書き出しておく
入口がまとまるのは、使う人にとっては分かりやすくなる変化です。画面が変わってから慌てないように、まずは「毎回同じ説明をしている作業」を1つ書き出しておくのがおすすめです。
参考・情報源
- Microsoft Copilot Blog「What’s New in Microsoft Copilot | October 2026」(2026年10月30日)
https://techcommunity.microsoft.com/blog/microsoft-copilot-blog/what%E2%80%99s-new-in-microsoft-copilot–october-2026/4568528
※ホーム・共通のメニュー・プロジェクト・Chatでのスキル・Autopilot・提供の時期
※ 2026年11月1日に確認した内容です。提供の範囲や画面の名前は変わることがあります。
ふだんの制作の話や、作ったものの裏側は Instagram と X でも出しています。

























ChatとCoworkの使い分けは、慣れるまで少し迷うところでした。入口が1つになると「まずホームで頼む」で始められるので、使い始めの人にはやさしい変更です。