ChatGPTの中に出る広告に、AIが広告文や画像の案を出してくれる機能が加わりました。
OpenAIが2026年9月16日に発表したものです。
「ChatGPTに広告?」と思った人もいるかもしれません。ChatGPTの広告は2026年2月に米国で試験的に始まり、公式ヘルプの対象国一覧には、いま日本も「Available(利用できる)」として載っています。つまり、日本の会社もすでに広告を出せる状態です。
この記事では、公式ブログと公式ヘルプで確認できたことだけを使って、何が新しくなったのか、そもそも誰に広告が出るのか、日本の会社が検討するときに知っておきたいことを整理します。
何が発表された?|広告を「作る・直す・分析する」にAIが入った
OpenAIは2026年9月16日、公式ブログ「Reimagining advertising with AI」で、ChatGPT広告に関する4つの更新を発表しました。

このほか、広告をクリックしたあとに広告主が用意したAIと会話できる「Sponsored Agents」も発表されました。ただしこれは、米国の一部の広告主でテスト中と明記されています。
そもそも、ChatGPTの広告は誰に出る?
新機能の話の前に、ここを押さえておくと判断しやすくなります。公式ヘルプ「Ads in ChatGPT」には、次のように書かれています。

広告は回答の下に表示され、「スポンサー」と分かるように表示されます。公式ヘルプでは、広告はChatGPTの回答には影響しない、広告主は回答を変えたり順位を操作したりできない、と説明されています。利用者の会話の内容が広告主に渡ることもなく、広告主が受け取るのは表示数やクリック数のような集計された情報だけです。
広告が選ばれる基準としては、その会話の文脈や意図、広告のリンク先や文章、広告主が設定した条件などが挙げられています。検索広告のようにキーワードで出すのではなく、会話の内容に合わせて出るのが特徴です。
これまでと何が違う?
公式ヘルプによると、ChatGPT広告はいまも「ベータ」の段階です。2月から4月までの試験のあと、広告主が自分で登録して出稿できる「Ads Manager Beta」を通じて、対象を広げているところです。
これまでのAds Managerでできたのは、キャンペーンの作成、請求、権限の管理、成果の確認といった基本の操作でした。今回の更新で、その手前の「広告を考える」部分と、外にある道具(ChatGPT Work、HubSpot、Shopify)から操作する部分にAIが入った、というのが変化です。
| これまで | 2026年9月16日から | |
|---|---|---|
| 広告文と画像 | 自分で用意して入力 | リンク先をもとにAIが案を出し、人が直して採用 |
| 操作する場所 | Ads Managerの画面 | ChatGPT Work、HubSpot、Shopifyからも |
| 文言 | 登録したものがそのまま出る | 希望すれば会話に合わせて調整・翻訳 |
何ができるようになった?
リンク先のページから、広告文と画像の案を出す
広告を作るとき、リンク先のページとキャンペーンの目的をもとに、広告文と画像の案が提示されます。公式ブログでは「広告主が主導権を持つ」と書かれていて、案を確認して直したうえで、採用するかどうかを決められます。
ChatGPT Workで、話しかけて広告を作る・分析する
ChatGPT Work(企業向けのChatGPT)にAds Managerのプラグインを入れると、普通の言葉で指示してキャンペーンの作成・更新・分析ができます。公式ブログでは、サイトや企画書からキャンペーンを作る、成果を読み解く、次に何をすべきかの提案を受ける、といった使い方が挙げられています。
会話に合わせて文言を調整し、自動で翻訳する
希望する広告主は、登録した見出しと説明文を、会話の文脈に合わせて調整し、読む人が使っている言語に自動で翻訳する機能をオンにできます。初期状態でオンになるのではなく、選んで使う機能です。
HubSpot・Shopifyの中から広告を扱う
顧客管理にHubSpotを使っている会社は、HubSpotの中でChatGPT広告のアカウントをつなぎ、広告の作成、成果の確認、見込み客への対応ができます。Shopifyには専用のアプリが出ました。公式ブログでは、Shopifyアプリはまず米国の販売者向けで、9月23日から、ChatGPT広告が出せるほかの国にも広がると説明されています。
仕事ではどう使えそう?
ここからは、公式情報をもとにした、KAKERUデザインとしての見立てです。
「無料で使っている人」に届けたい商品かどうか
広告が出るのは無料プランとGoの利用者だけです。有料プランの人には出ません。自社の商品やサービスを届けたい相手が、ChatGPTを無料で使っている層と重なるかどうかが、最初の判断になります。
「会話に合わせて出る」を、リンク先のページから考える
広告は、会話の文脈と広告のリンク先をもとに選ばれます。今回の新機能も、リンク先のページから広告文の案を作ります。つまりリンク先のページに何が書いてあるかが、広告の出方にも中身にも効くということです。広告文だけを工夫するより、先にページを整えるほうが近道になりそうです。
小さく試して、数字を見てから決める
公式ヘルプには、ChatGPT広告はまだ新しい仕組みで、業種やキャンペーンごとの成果の目安(ベンチマーク)はまだないと書かれています。ベータの間は配信や消化額が変わることもある、とも書かれています。
公式ヘルプによると、日本円のアカウントの1日の最低予算は2,500円です。課金の方法は、表示(CPM)、クリック(CPC)、コンバージョンから選びます。まずは小さな予算で数週間だけ試し、クリックや問い合わせの数を見てから、続けるかどうかを決めるのが現実的だと思います。

1日2,500円から出せるなら、試すハードルは高くないですね。ただ、まだ目安の数字がないと公式が言っているので、最初から大きく張らないほうがよさそうです。
誰が使える?

なお、今回発表された新機能について、公式ブログには国ごとの提供範囲は書かれていません(Sponsored AgentsとShopifyアプリを除く)。日本の管理画面で実際に表示されるかは、登録して確かめる必要があります。
注意点
AIの案は、そのまま出さない
広告文と画像の案は、リンク先のページから作られます。ページの情報が古かったり、書き方があいまいだったりすると、案もそのようになります。公式ブログにも、確認して編集してから採用する流れが書かれています。価格や期間、数字が入る広告は、必ず人が確かめてください。
自動翻訳は「任意」。オンにするなら意味の確認を
会話に合わせた文言の調整と自動翻訳は、希望する広告主だけがオンにする機能です。便利な反面、自分が確認していない文章が出ることになります。オンにする場合は、どの言語でどう出るかを確かめられる範囲で使うのが安全です。
まだベータ。成果の目安はない
公式ヘルプは、配信の仕組みや広告の形式、買い方が今後も変わると明記しています。「ほかの会社はどれくらい成果が出ているか」という目安もまだありません。ほかの広告と同じ感覚で予算を組むより、試験と割り切って始めるほうが向いています。
まとめ
ChatGPTの広告に、AIが広告文と画像の案を出す機能、ChatGPT Workから話しかけて操作する機能、HubSpot・Shopifyとの連携が加わりました。日本の会社もすでに出稿できます。
ただ、広告が出るのは無料プランとGoの利用者だけです。届けたい相手がそこにいるかが、最初の判断になります。
そして、AIが案を出してくれても、採用するかどうかを決めるのは人です。1日2,500円から試せるので、小さく始めて数字を見る。ChatGPT広告に限らず、新しい広告と付き合うときの基本は変わらないと思います。
参考・情報源
- OpenAI「Reimagining advertising with AI」(2026年9月16日)
https://openai.com/index/reimagining-advertising-with-ai/
※4つの更新の内容、Sponsored Agentsが米国でテスト中である点、Shopifyアプリの9月23日の拡大、「広告主が主導権を持つ」の根拠です。 - OpenAIヘルプセンター「Ads Manager Availability」
https://help.openai.com/en/articles/20001245-ads-manager-availability
※日本が「Available」である点と、法人の拠点の条件の根拠です。 - OpenAIヘルプセンター「Ads in ChatGPT」
https://help.openai.com/en/articles/20001047-ads-in-chatgpt
※広告が出るプラン・出ないプラン、18歳未満、回答に影響しない点、会話を広告主に渡さない点、広告が選ばれる基準、米国で2026年2月9日に開始した点の根拠です。 - OpenAIヘルプセンター「Frequently asked questions」(ChatGPT Ads)
https://help.openai.com/en/articles/20001220-frequently-asked-questions
※ベータである点、2月〜4月の試験、成果の目安がない点、配信が変動しうる点の根拠です。 - OpenAIヘルプセンター「Create Campaigns for ChatGPT Ads」
https://help.openai.com/en/articles/20001210-create-campaigns-for-chatgpt
※1日の最低予算(日本円で2,500円)と課金の方法の根拠です。
※記事の内容は2026年9月19日時点で確認できたものです。ベータの機能のため内容が変わることがあります。実際に出稿するときは公式の案内をご確認ください。



















広告文の案をAIが出してくれるのは、広告担当者には助かる話ですね。ただ、出てきた案をそのまま使うかどうかは、やっぱり人が決めるところだと思います。