Google Workspace Studioの自動化が、SlackやHubSpotなど外のツールとつながる。9月21日から順次

Googleの自動化が、外のツールとつながる。Workspace Studio、9月21日から

Google Workspaceの中で決まった仕事を自動で動かす「Workspace Studio」に、自分で作った「きっかけ」と「手順」、SlackやSalesforceなどの外部サービス、Webhook(ウェブフック。外部のサービスにデータを送って処理を動かす仕組み)を組み込めるようになります。Google Workspaceの公式ブログで2026年9月17日に案内されました。

先に結論を書くと、これまでGoogleが用意した部品の中だけで組んでいた自動化が、Googleの外にあるツールとつながるようになります。ただし、どれも初期設定はオフで、会社の管理者が有効にしないと使えません。

この記事は、Google Workspaceを会社で使っていて、「毎回同じ手作業」を減らしたい人向けです。公式ブログと公式ヘルプで確認できたことだけを使って、何が増えるのか、誰が使えるのか、始める前に確かめることを整理します。

そもそも、Workspace Studioとは

Workspace Studioは、2025年12月にGoogleが提供を始めた仕組みで、公式ブログでは「コードを書かずに、Workspaceの仕事を自動化するAIエージェントを作り、管理し、共有する場所」と説明されています。studio.workspace.google.com から使います。

自動化のひとまとまりを「フロー」と呼びます。公式ヘルプによると、フローは「きっかけ(Starter)」1つと、そのあとに続く「手順(Step)」でできています。

  • きっかけ:特定の人からメールが来たら/毎週月曜の9時に、など。フロー1つにつき1つ
  • 手順:Geminiに要点を抜き出させる/返信を下書きする/スプレッドシートに書き足す、など。いくつでも並べられる

公式ブログの例では、「毎週金曜に、進捗表を更新するよう自分に知らせて」のようにやりたいことを言葉で伝えると、Geminiがフローを組み立てるとされています。

Workspace Studioのフローの仕組み。きっかけ(Starter)1つと手順(Step)を並べて自動で動かす。9月21日から自分で作ったきっかけ・手順、外部サービス、Webhookも使える
フローは「きっかけ」1つと「手順」でできています

何が発表された?|フローに使える部品が4種類増える

Google Workspaceの公式ブログは2026年9月17日、Workspace Studioのフローに次の4つを追加すると案内しました。

Workspace Studioに増えた4つ(カスタムのきっかけ、カスタムの手順、外部サービス連携ベータ、Webhook)と、管理者の設定・提供時期。初期設定はオフ
今回増えた4つと、使うための条件

提供時期は、管理者向けの設定が9月17日から利用者向けの機能は9月21日(Rapid Release)/9月30日(Scheduled Release)から順次です。

トミー

「メールが来たらSlackに知らせる」みたいな、いかにもありそうな自動化が、Googleの中だけで組めるようになるのは大きいですね。ただ管理者がオンにしないと始まらないのが、会社あるあるです。

これまでと何が違う?|Googleの中だけ → 外のツールとも

これまでのフローは、きっかけも手順もGoogleが用意したものから選ぶ形でした。Gmail、カレンダー、Chat、ドライブ、ドキュメント、フォーム、スプレッドシート、Tasks、GeminiといったGoogleのサービスの中で完結する自動化です。

今回の追加で、外部のサービスを「きっかけ」にも「手順」にも使えるようになります。たとえば、Slackに通知を送る、HubSpotの顧客情報を更新する、といった手順をフローの中に入れられます。

これまで2026年9月21日から
きっかけGoogleが用意したもの(メール受信、時刻など)自分で作ったもの、外部アプリの出来事も
手順Googleのサービス+GeminiApps Scriptの処理、外部サービス、Webhookも
つながる外部サービスAsana・Confluence・HubSpot・Jira・Mailchimp・QuickBooks・Salesforce・Slack(ベータ)

何ができるようになった?

外部サービスと、データをやり取りする(ベータ)

公式ブログによると、連携できるのは8つのサービスです。ベータ(試験的な提供)なので、動きが変わることがあります。

Webhookで、外の仕組みを動かす

Webhookは、決めたURLにデータを送って、受け取った側の処理を動かす仕組みです。一覧にないサービスでも、Webhookを受け取れるものならつなげられます。公式ブログによると、送り先のURLを管理者が制限する機能はBusiness Plus以上で使えます。

Apps Scriptで、自分の処理を組み込む

用意された手順で足りないときは、Apps Scriptで書いた処理を手順として組み込めます。ここはプログラムを書ける人向けです。

仕事ではどう使えそう?

ここからは、公式情報をもとにした、KAKERUデザインとしての見立てです。

「Googleで受けて、別のツールに流す」がつながる

問い合わせフォームはGoogleフォーム、顧客管理はHubSpot、社内の連絡はSlack。こういう会社は多いと思います。これまでは間を人が運んでいたところを、フローでつなげられます。「フォームに回答が来たら、Geminiが要点をまとめて、Slackに知らせて、HubSpotに登録する」といった流れです。

まず、いまの手作業を1つ書き出す

自動化を組む前に、「毎回同じことをしている作業」を1つ決めるのがおすすめです。きっかけは何か、そのあと何をしているか。それがそのまま、フローの「きっかけ」と「手順」になります。

管理者に頼むときの言い方

今回の機能は初期設定がオフです。管理者に頼むときは、「Workspace Studioの外部サービス連携をオンにしてほしい」ではなく、「フォームの回答をSlackに流したいので、Workspace StudioでSlack連携を使えるようにしてほしい」のように、やりたいことから伝えるほうが通りやすいと思います。

トミー

自動化は「作れるか」より「管理者に説明できるか」で止まることが多いので、やりたい仕事から話すのが近道だと思っています。

誰が使える?

項目公式情報の内容
対象のプランBusiness Starter・Standard・Plus、Enterprise Standard・Plus、Education Fundamentals・Standard・Plus など
管理者の設定管理コンソール > アプリ > Google Workspace > Workspace Studio。カスタムの手順・外部連携・Webhookは、それぞれ初期設定がオフ
提供時期管理者向け設定:9月17日から。利用者向け:9月21日(Rapid)/9月30日(Scheduled)から順次
Webhookの送り先の制限Business Plus以上
使う場所studio.workspace.google.com(パソコンのブラウザ)

公式ヘルプによると、個人のGoogleアカウントでWorkspace Studioを使うには、Google Workspaceの試験的な機能への参加が必要です。会社のアカウントで使うのが基本です。

注意点

外部サービス連携は「ベータ」

8つのサービスとの連携は、ベータとして提供されます。仕様が変わったり、うまく動かない場面があったりする前提で、まずは失敗しても困らない作業から試すのが安全です。

外につなぐということは、データが外に出るということ

Webhookや外部連携は、Googleの中にあったデータを外のサービスに送ります。どのデータをどこに送るのか、会社のルールに合っているかを、管理者と確認してから使ってください。管理者側で送り先を制限したり、承認を必要にしたりする設定が用意されているのは、そのためです。

日本語の画面名は確認できていない

この記事のメニュー名は、公式ブログ(英語)の表記をもとに訳したものです。日本語の管理コンソールでの表示名は、確認できていません。

まとめ

Workspace Studioのフローに、自分で作ったきっかけと手順、外部サービス(8つ・ベータ)、Webhookが加わります。これまでGoogleの中で閉じていた自動化が、SlackやHubSpotのような外のツールとつながります。

ただし、どれも初期設定はオフで、管理者が有効にしてからです。利用者向けの提供は9月21日から順次なので、まずは「毎回同じことをしている作業」を1つ書き出しておき、管理者にはやりたい仕事から伝えるのがよさそうです。

参考・情報源

※記事の内容は2026年9月20日時点で確認できたものです。機能や提供条件は変わることがあるため、実際に使うときは公式の案内をご確認ください。

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