Notion AIのクレジットが2種類に(Standard月1,500・Select月500。Autoで約10倍長持ち、既存の会社は11月2日から何が変わる?)

速報 Notion AI Credits クレジットが2種類に。Autoで約10倍長持ち

Notion AIは、文章の手直しから、エージェントにデータベースの整理まで任せられるところまで来ました。そのぶん「どのモデルを選べばいいのか」「AIをどれだけ使っていて、いくらかかっているのか」が分かりにくくなっていました。

Notionは10月19日(米国時間)、Notion AIの大きな更新と、AIクレジットの新しい仕組みを発表しました。モデルを自動で選ぶAutoの強化、最長24時間動けるエージェント、そしてBusiness・Enterpriseの席ごとに毎月2種類のクレジットがつく料金の仕組みです。既存のワークスペースは11月2日に新しい仕組みへ移ります。この記事では、Notionのリリースノート・公式ブログ・ヘルプに書かれていることだけで、何が変わるのかと、会社で使うときに確かめることを整理します。

トミー

今回は新しい機能よりも「お金の数え方が変わる」ほうが、会社で使っている人には大事な話です。11月2日の前に一度読んでおく価値があります。

何が発表された?

リリースノートの題は「Agents, rebuilt to do more for less」。Notionの共同創業者による公式ブログでも、同じ内容が詳しく説明されています。おもな発表は6つです。

  • Autoの強化:仕事ごとに、品質・速さ・コストのバランスがよいモデルを選ぶ。20以上のよくある作業で、Opus 5.5やAstraに近い結果を、平均で約90%低いコストで出したとNotionは説明している
  • エージェントの作り直し:専用のコンピューターとブラウザを持ち、1つの作業を最長24時間続けられる(これまでは5分)。操作の前に別のモデルが安全を確かめる「Review for me」モードも加わった
  • 今のAIの契約を持ち込む:ChatGPT Plus・Pro・Goの契約を、個人のNotion Agentにつなげる。自分のAPIキーを使う方法(BYOK)は、Enterpriseで限定アルファ
  • Notion MCPの改良:ClaudeやChatGPTなど外のエージェントから、Notionを共通の置き場として使いやすく。メモリの同期は今日から、MCP経由のスキルは近日
  • AI Command Center(近日):人・機能・エージェントごとの使用量、上限とアラート、使えるモデルの指定を1か所で
  • 新しいクレジットの仕組み:Business・Enterpriseの席に、毎月のStandardとSelectの2種類
Notion AIの10月19日の発表6つ(Auto・エージェント・契約の持ち込み・Notion MCP・AI Command Center・クレジット)
Notion AIの10月19日の発表6つ(Auto・エージェント・契約の持ち込み・Notion MCP・AI Command Center・クレジット)

これまでと何が違う?

いちばん大きいのは、AIの使い方によって、減るクレジットが分かれることです。Notionがモデルを選ぶ使い方(Auto)はStandardから、自分でモデルを選ぶ使い方や自分用のCustom AgentはSelectから減ります。ブログでは、少しの複雑な作業や頻繁に動くCustom Agentが、共通の枠をすぐ使い切ってしまうのを防ぐために分けた、と説明されています。

もう1つは、Custom Agentsを試すのに、先にクレジットを買わなくてよくなったことです。毎月のSelectクレジットの範囲で動かせます。エージェントの土台も作り直され、テストではCustom Agentの実行コストが約30%下がったとNotionは書いています。

トミー

「とりあえず一番いいモデルを選んでおく」使い方が、今回の仕組みではいちばん損になります。逆に言えば、ふだんはAutoのままでいい、というのがNotionの答えです。

何ができるようになった?

毎月の枠が、使い方ごとに見える

Notion AIの新しいクレジット:Standard(月1,500)・Select(月500)・会社で買うNotionクレジットと、1回あたりの目安
Notion AIの新しいクレジット:Standard(月1,500)・Select(月500)・会社で買うNotionクレジットと、1回あたりの目安

ヘルプによると、Business・Enterpriseでは1人あたり毎月、Standardが1,500、Selectが500つきます(契約によって変わる場合あり)。2種類は別々で、合算・ほかの人への移動・繰り越しはできません。毎月、請求期間の始まりにリセットされます。使用量は[設定]→[Notion AI]→[使用量]で確かめられ、残りが少なくなるとチャットで知らせてくれます。

1回あたりの目安が公開された

Notionの見積もりでは、メールの手直しのようなかんたんな作業はAutoで約5(Opus 5.5を選ぶと約50)、作業報告の作成のようなふつうの作業は約10(同85)、データベースの作成や戦略資料の練り直しのようなむずかしい作業は約25(同150)です。ヘルプには、テストではAutoの平均コストがOpus 5.5より87%低かったとも書かれています。実際の消費は内容によって変わる、という注意つきです。

使い切ったときの道が決まっている

どちらかを使い切ると、その種類の機能は次のリセットまで止まります。管理者が[Allow workspace to use Notion credits after AI limit is reached]をオンにしていれば、会社で買ったNotionクレジットで続けられます。この設定は最初はオフです。Selectを使い切っても、Standardが残っていればAutoに切り替えて続けられます。

エージェントに長い作業を任せられる

エージェントは1つの作業を最長24時間続けられ、専用のコンピューターで短いスクリプトを書いて処理することもできます。承認の設定はAlways ask(毎回聞く)/Review for me(標準・危ない操作だけ聞く)/Skip all approvals(聞かない)の3つです。

仕事ではどう使えそう?

ふだんの文章仕事は、Autoのまま回す

メールの手直し、会議メモからの決定事項の拾い出し、翻訳、問い合わせへの返信の下書きは、Notionの表で「かんたん」に入っている作業です。Autoなら1回約5なので、Standardの1,500は計算上、約300回ぶんにあたります。部署で使い方をそろえるなら、「ふだんはAuto、結果が足りないときだけモデルを選ぶ」と決めておくのが分かりやすい運用です。

部署で使うCustom Agentは、会社の予算から動かす

Custom Agentは、共有しても作った人のSelectから減るのが標準です。週次のまとめのように部署全員が使うエージェントは、作った人の枠を食いつぶさないよう、ヘルプでは管理者が[Workspace budget]に切り替えて会社のNotionクレジットで動かす方法がすすめられています。作った人のほうからも、エージェントの画面から予算を申請できます。

会議メモの使い方を、12月の前に決めておく

AIミーティングノートは12月1日からStandardを消費し始め、1時間の会議で約10が目安です。会議の多い人は、文章仕事のぶんと合わせて足りるかを11月中に一度見ておくと、急に止まることを防げます。

外のAIからNotionを読む

ClaudeやChatGPTなどから、Notion MCPでNotionの情報を探したり、メモリを同期したりできます。ヘルプによると、ふだんの連携アプリやNotion APIはクレジットを使いません。ただし、連携アプリやAPIを通してエージェントを動かす場合は、会社のNotionクレジットを使います。

KAKERUならこう使う/使わない

KAKERUなら、文章の手直し・議事録の整理・翻訳の下書きはAutoに任せます。品質の判断は最後に人がするので、モデル選びに時間をかけるより、Autoで早く叩き台を出すほうが仕事が進むからです。エージェントの承認は、慣れるまではAlways askから始めます。

一方で、お客様の資料や公開前の原稿を扱うページで「Skip all approvals」は使いません。ヘルプにも、取り消しにくい操作でも確認なしで進むと書かれています。また、Fable・Astraのような消費の大きいモデルを、ふだんの作業に選ぶこともしません。会社のNotionクレジットから減るので、使う場面を決めてからにします。

トミー

Autoがどのモデルを使ったかは、いまは見られないとヘルプにあります。結果で判断するしかないので、大事な文章ほど、人が読む前提で使うのがいいと考えています。

誰が使える?

  • 新しいクレジットの仕組み:Business・Enterpriseのワークスペース。新規は10月19日から、既存は11月2日から(管理者にメールで案内)
  • Auto:モデルの選択画面・Notion Agentのチャット・Custom Agentの設定で、最初からオン
  • ChatGPTの契約の持ち込み:個人のNotion Agentから(Custom Agentsはまだ対象外)。条件はNotion 3.8の記事でも整理しています
  • BYOK:Enterpriseの限定アルファ(担当窓口への相談が必要)
  • AI Command Center・MCP経由のスキル:近日(日付は書かれていない)

FreeやPlusのプランで何が変わるかは、今回の発表とヘルプには書かれていません。また、承認モードの切り替えはWebとAndroidで使え、iOSでは使えないとヘルプにあります。

注意点

  • StandardとSelectは繰り越しなし・合算なし。使い切ると、その種類の機能は次のリセットまで止まる
  • 会社のNotionクレジットで続けるには、管理者が設定をオンにする必要がある(最初はオフ)
  • Fable・Astraなど消費の大きいモデル、会社負担のCustom Agent、APIや連携アプリ経由のエージェントは、会社のNotionクレジットから減る
  • AIミーティングノートは12月1日からStandardを消費する
  • Autoがどのモデルを使ったかは、いまは見られない。管理者がモデルを絞りすぎると、Autoの効率が落ちることがある
  • 「Review for me」は、あなたと同じものを必ず止めるわけではないとヘルプにある

まとめ

  • Notion AIのクレジットが、Standard(月1,500・Auto用)とSelect(月500・モデル指定やCustom Agent用)の2種類に
  • 既存のBusiness・Enterpriseのワークスペースは11月2日に切り替わる。会議メモは12月1日から消費
  • Autoは、20以上の作業で上位モデルに近い結果を平均約90%低いコストで出したとNotionは説明
  • エージェントは最長24時間動けるようになり、承認は3段階から選べる
  • ふだんはAuto、部署のエージェントは会社の予算、取り消しにくい作業は人が承認、が基本

AIの料金は「何回使えるか」が見えにくいのが悩みでしたが、今回は1回あたりの目安と、使い切ったときの道が公開されました。11月2日の切り替えの前に、まず[設定]→[Notion AI]→[使用量]を開いて、自分がどれくらい使っているかを確かめるところから始めるのが入り口です。

参考・情報源

確認日:2026年10月20日。機能や提供状況は変わることがあります。最新の情報は公式ページでご確認ください。

ふだんの制作の話や、作ったものの裏側は Instagram と X でも出しています。

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