Notion 3.8登場(ClaudeやChatGPTからNotionを読める。ChatGPTの契約で使える条件と、列ごとの権限でAIに見せない項目を決める)

速報 Notion 3.8 AIエージェントの文脈をNotionに集める更新

Notionが10月13日に「Notion 3.8」を出しました。題は「Context for your agents(エージェントのための文脈)」。ClaudeやChatGPTなど、どのAIエージェントを使っても、会社のことを毎回説明し直さなくて済むように、文脈(仕事の前提や決まりごと)をNotionに置いておくという考え方の更新です。

中身は、外のAIとNotionをMCPでつなぐ仕組み、スキルを共有するSkills API、ChatGPTの契約をNotionで使える仕組み、データベースの列ごとの権限、強くなった変更履歴など。この記事では、発表とヘルプに書かれている条件を整理して、制作会社の仕事でどこまで使えるかを考えます。

トミー

9月のNotion 3.7は「スキル」の回でした。今回はその続きで、「AIに渡す前提をどこに置くか」の話になっています。

何が発表された?

Notionの「What’s New」に、10月13日付けでNotion 3.8が載りました。おもな更新は次のとおりです。

Notion 3.8のおもな更新(MCP・Skills API・変更履歴・ChatGPTの契約・列ごとの権限)
Notion 3.8のおもな更新(MCP・Skills API・変更履歴・ChatGPTの契約・列ごとの権限)
  • 外のエージェントをMCPでNotionにつなぐ:MCPに対応したエージェントが、ワークスペースの文脈を読み、文書やタスク管理を更新できる。管理者は「MCP controls」で、誰がどのAIツールをつないだか・最後に使ったのはいつかを見て、その人の接続だけを外せる
  • Notionのエージェントから150以上のツールへ:Notion AgentとCustom AgentsがMCP接続で、HubSpotの商談やStripeの請求の情報を使って動く
  • Skills API:Notionに置いたスキルを、GitHubへ読み込んでChatGPTやClaudeなどと共有
  • 変更履歴の強化:ページとデータベースで、変更箇所の強調・データベースの細かい変更・誰が変えたかを表示し、前の版に戻せる
  • ChatGPTの契約をNotionで使う:Business・Enterpriseプランで、ChatGPTの契約をNotionのAI利用に充てられる
  • 列ごとの権限:データベースの持ち主が、項目ごとに見られる人・直せる人を決める
  • 同期データベースの作り直し:GitHub・Jira・Salesforceから。同期の状態が見える

ほかに、GPT-6.1 Sol・GPT-6 Luna・Claude Opus 5.5・Claude Sonnet 5.5を含む7つの新しいモデルの追加、接続の設定画面の作り直し(管理者はNotionが確認したツールや、選んだツールだけを許可できる)、Microsoft TeamsへのNotionの通知も入っています。

これまでと何が違う?

9月の3.7では、Notionの中でエージェントにスキル(仕事の手順)を覚えさせることが中心でした(9月の記事)。3.8は向きが外に広がり、Notionの外で動くエージェントが、Notionに置いた文脈を読みにくる形が前面に出ています。発表文には「エージェントを乗り換えても、ゼロから始めなくて済む」と書かれています。

もう1つの違いは、AIに会社の情報を読ませるときの守りの仕組みが同じ日に入ったことです。列ごとの権限、強くなった変更履歴、MCP接続の管理画面は、どれも「AIに何を見せて、何をしたかを追えるか」に関わります。

何ができるようになった?

ChatGPTの契約が使われる条件と、データベースの列ごとの権限の段階
ChatGPTの契約が使われる条件と、データベースの列ごとの権限の段階

ChatGPTの契約を、NotionのAIに充てる

ヘルプによると、ワークスペースがBusiness・Enterpriseで、本人がChatGPT Plus・Pro・Goのどれかを持っていれば、ChatGPTのアカウントをつなげます(発表文ではPlusとProと書かれ、ヘルプではGoも入っています)。つなぐのは一人ひとりで、ゲストは使えません。対象はNotion Agentだけで、Custom Agentsには使えません。

ChatGPTの契約が使われるのは、GPTのモデルを選んだときだけです。「Auto」やほかのモデルを選ぶと、ワークスペースのNotionのクレジットが使われます。ChatGPTの上限に達すると、Notionのクレジットに切り替えるかを聞かれます。会話はChatGPTの履歴やメモリには残らず、学習に使わないなどのNotionの取り決めがそのまま当てはまる、とヘルプに書かれています。管理者は監査ログで接続と解除を見られますが、使った量は見られません。

列ごとに「見える・直せる」を分ける

列ごとの権限(Property access)は、Business・Enterpriseで使えます。設定にはデータベースへのFull accessが必要で、Webかデスクトップから設定します(スマホでは設定できませんが、作った決まりはスマホでも効きます)。1つのデータベースで権限をつけられる項目は20個までです。

段階は「列も中身も見える」「列はあるが中身は見えない」「中身だけ直せる」「列ごと隠す」など。エージェントにも個別に設定でき、Notion AIはふつう使う人の権限を引き継ぐので、本人が見られない列はAIも読めない、と説明されています。

スキルとMCPの入口

Skills APIは、Notionに置いたスキルを、SKILL.mdのページと添付ファイルのフォルダとして取り出す仕組みです。GitHubへ定期的に同期するサンプルも公開されています。外のエージェントの設定は、Notionが公開している「Set up Notion for your agent」のページをエージェントに渡して進める形です。

仕事ではどう使えそう?

案件ごとの「前提ページ」を1つにする

お客様ごとのトーン、使ってよい言葉、過去の決定事項を、Notionの1ページにまとめておく使い方です。ClaudeでもChatGPTでも、MCPでつないでおけば同じページを読みにいけるので、ツールごとに説明を貼り直す手間が減ります。

見積もりや原価の列だけを隠す

案件管理のデータベースで、進行状況や担当はみんなに見せつつ、見積額や外注費の列だけを担当者に絞る、という分け方ができます。エージェントにも同じ決まりが効くので、「AIに聞いたら原価まで答えてしまった」を防ぐ手がかりになります。

ChatGPTを個人で契約している人が多い会社

すでにChatGPT Plusを自分で払っている人が多いなら、Notion AgentではGPTのモデルを選んでその契約を使う、という使い分けができます。どのモデルでどちらの契約が使われるかは、送信の前にモデルの選択画面に出ると説明されています。

KAKERUならこう使う/使わない

KAKERUなら、案件の前提ページと、記事や資料づくりのスキルをNotionに置いて、Claudeから読みにいく形は試してみたいところです。1か所を直せば、どのAIにも同じ前提が届くからです。また、権限の設計を先に決めてからつなぐ、という順番は守ります。

一方で、お客様の契約金額や個人情報が入ったデータベースを、権限を決める前にエージェントにつなぐことはしません。Full accessの人には列の権限が効かないので、AIを使う人の権限を先に確かめます。エージェントが直した内容は変更履歴で人が確認してから外に出します。

KAKERUの関連サービス

「あの資料、どこ?」が多い会社へ

社内の資料を1か所にまとめて、必要な人が自分で探せるようにするKAKERUのサービス、SUGU MITSUKARU。

SUGU MITSUKARUを見る →

トミー

道具が増えるほど「前提をどこに置くか」が大事になります。置き場所を1つに決めておくのは、AIがなくても役に立つ整理です。

誰が使える?

  • ChatGPTの契約を使う:ワークスペースがBusiness・Enterpriseで、ChatGPT Plus・Pro・Goを持つメンバー(Notion Agentだけ)
  • 列ごとの権限:Business・Enterprise。設定はデータベースのFull accessを持つ人が、Webかデスクトップから
  • MCP・Skills API・変更履歴・同期データベース:プランごとの条件は、発表文には書かれていません
  • 日本での扱い:発表文とヘルプに、地域の制限は書かれていません

注意点

  • Full accessの人には列の権限が効かない。確認はFull accessを持たない人で行うよう、ヘルプに書かれています
  • 見えない列で絞り込んだビューは、その人には開かない場合があります。見せる相手ごとにビューを分けるのがおすすめとされています
  • タイトル・ID・作成者・作成日時などの列には権限をつけられません。wikiのデータベースも対象外です
  • エージェントが見られない列は、AIが「その列はない」と答えることがある、とヘルプにあります
  • ChatGPTの契約はCustom Agentsには使えません。管理者は使った量までは見られません
  • 外のエージェントをつなぐと、そのエージェントが文書やタスクを更新できます。どのエージェントに何を許すかは人が決めます
トミー

「AIに見せない列」を先に決めてからつなぐ。順番を逆にしないのが一番の注意点だと思います。

まとめ

Notion 3.8は、ClaudeやChatGPTなどどのエージェントを使っても、同じ文脈をNotionから読めるようにする更新です。ChatGPTの契約をNotionで使う仕組みと、列ごとの権限はBusiness・Enterpriseが対象で、条件はヘルプに細かく書かれています。

AIに任せられるのは、前提ページを読んだうえでの下書きや、タスクの更新です。何を見せるか、何を外に出すかは人が決めます。まずは前提ページを1つ作り、権限を決めてからつなぐ、という順番で始めるのが安全です。

参考・情報源

※ 2026年10月14日に確認した内容です。

ふだんの制作の話や、作ったものの裏側は Instagram と X でも出しています。

関連記事

うまい人のAIの頼み方を、チームの「スキル」に。Notion 3.7、2026年9月15日
速報 Notion 3.8 AIエージェントの文脈をNotionに集める更新

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA