会議が終わってから「あ、メモを頼むのを忘れた」。Google Meet の「Take notes for me(自動メモ)」を使っている人なら、一度はある場面です。かといって、全部の会議に自動で付けると、2人だけの短い打ち合わせのメモまでドライブにたまっていきます。
2026年9月22日、Google Workspace Updates ブログで、この自動メモの設定に「3人以上の会議だけ自動で付ける」という選択肢が加わることが案内されました。反映は9月29日からです。同じ日に、メモの最初のタブが1ページの要点になる「Quick notes」も発表されています。
この記事では、公式ブログとGoogle Meet ヘルプをもとに、何が変わるのか、会社の管理者と使う人がそれぞれ何を確かめればいいのかを整理します。
何が発表された?
発表は2つです。ひとことで言うと、「いつ自動でメモを取るか」の選び方が増えたことと、「メモの読み方」が変わったことです。
- 自動メモの新しい選択肢:管理者は「3人以上の会議だけ自動でメモを取る」を組織の初期設定にできる。使う人も、自分の設定で「For all scheduled meetings I host with 3+ guests(3人以上の会議だけ)」を選べる。どちらも9月29日から反映が始まる
- Quick notes:メモのドキュメントの最初のタブが、要点だけを1ページにまとめた「Quick notes」になった。会議後に届くメールの要約もこの形になる。こちらは9月22日から提供
自動メモの新しい設定は、7月16日に一度予告されていたものです。当初は「9月21日より前には影響しない」と書かれていて、9月22日の記事で開始日が9月29日と案内されました。

これまでと何が違う?
公式ブログによると、これまで管理者が選べたのは、自動メモをすべての会議でオンにするか、オフにするかの2つだけでした。そこに3つ目として「3人以上の会議だけ」が加わります。
ヘルプの説明では、この設定にすると3人目のゲストが追加された時点で、主催する会議に自動メモが付きます。人数は主催者を含めて数えます。つまり、1対1の打ち合わせには付かず、3人以上の会議には付く、という分け方です。
もう1つの違いは、初期設定がプランによって分かれていることです。

Business Standard と Business Plus では、この設定が最初からオン。Enterprise Standard/Plus、Frontline Plus、Google AI Pro for Education アドオンでは最初はオフです。どちらの場合も、管理者は管理コンソールで変更できます。
何ができるようになった?
会議の人数で、自動メモを付けるかどうかを分ける
使う人は、Meet の設定の「Meeting records(会議の記録)」で、主催する会議の自動メモを「オフ」「すべての会議」「3人以上の会議だけ」から選べます。ヘルプでは、選んだあとに保存する手順になっています。管理者が決めた初期設定は9月29日から使う人に反映され、そのあとは各自が自分の設定で上書きできる、と公式ブログに書かれています。
会議後は「Quick notes」で要点だけ先に読む
Quick notes は、会議で決まったこと、やること(アクションアイテム)、話し合った内容のうち、いちばん大事なものだけを1ページに収めた要約です。公式ブログは、細かい話し合いに深く関わっていない人や、移動中にメールで確認する人に向けた作りだと説明しています。
今までの詳しいメモは「Full notes」タブに残ります。ヘルプによると、Full notes には要約、決まったこと、やること、詳細が入ります。Quick notes には、管理者にも使う人にも専用の設定はありません。
仕事ではどう使えそう?
1対1の打ち合わせを「メモなし」にして、ドライブを散らかさない
メモのドキュメントは、主催者のGoogleドライブの「Google Meet」フォルダに、会議ごとのフォルダを作って保存されます。すべての会議に付けていると、短い確認の電話代わりの会議まで記録が増えます。「3人以上だけ」にすれば、あとで探す必要がある会議だけが残ります。
定例会議の「決まったこと」を、出ていない人に回す
週1回の制作進行の定例のように、全員が毎回出られない会議は、Quick notes の出番です。やることと決まったことだけが1ページにまとまるので、欠席した人や上長にはそのページを見てもらい、経緯を知りたい人だけ Full notes を開く、という分け方ができます。
社外との会議は「共有範囲」を先に決めておく
ヘルプによると、主催者はメモを「招待した全員(社外を含む)」「社内のゲストだけ」「主催者と共同主催者だけ」のどれと共有するかを設定できます。自動メモが増えると、取引先との会議のメモも自動で作られます。社外に送る前に人が中身を確認する運用なら、共有範囲は社内だけにしておくのが安全です。
Business プランの管理者は、29日の前に初期値を見直す
Business Standard/Plus は初期値がオンなので、何もしなければ、社員が主催する3人以上の会議に自動メモが付き始めます。社内で録音や記録のルールを決めている会社は、公式ブログが案内している管理者向けヘルプを見ながら、管理コンソールでオンのままにするかを決めておくとよいタイミングです。
KAKERUならこう使う/使わない
KAKERUの判断はこうです。社内の定例や、関係者が3人以上いる進行会議には使う。決まったことと、だれが何をするかが残るだけで、会議後の「あれ、どうなったっけ」が減ります。
一方で、取引先との初回の相談や、条件の話をする会議では、自動メモに任せきりにしない。ヘルプにも、要約が不完全・不正確になったり、作られなかったりする場合があると書かれています。金額や納期のような大事な数字は、Quick notes を見たうえで、人が相手とメールで確かめる。AIのメモは「確認のきっかけ」として使う、という線引きです。

Quick notes は「1ページに収める」と決めているのがいいところです。会議のメモは長いほど読まれないので、要点を先に出す作りは、人が書く議事録でもそのまま使える考え方です。
誰が使える?
- 自動メモの新しい設定:Business Standard/Plus、Enterprise Standard/Plus、Frontline Plus、Google AI Pro for Education アドオン
- Quick notes:上のプランに加えて、個人向けの Google AI Pro と Ultra
- 話す言葉:ヘルプでは、日本語を含む8つの言語に対応。ただし「決まったこと(Decisions)」の欄は、英語以外はベータ版の利用者向けと書かれている
- 使える場所:Googleカレンダー、会議前の画面、会議中のどこからでもオンにできる。対面の会議でも使える、とヘルプにある

会社のGoogleアカウントでも、管理者がこの機能をオンにしていないと使えません。自分の画面に出てこないときは、まず管理者に聞くのが近道です。
注意点
- 反映には時間がかかる:9月29日から段階的に広がり、全員に見えるまで15日以上かかる場合がある、と公式ブログにある
- Gemini Alpha に参加している組織:以前にこの設定を試していると、すでにオンになっている場合がある。管理コンソールで今の状態を確認するよう案内されている
- 使う人も設定を見直す:新しい選択肢が出たら、自分の設定が思ったとおりになっているか見直すよう、公式ブログが呼びかけている
- おすすめの長さ:15分から最大8時間の会議。短すぎる会議では要約が作られないことがある
- ホスト管理がオンの会議:自動メモのオン・オフを切り替えられるのは主催者と共同主催者だけ
まとめ
- Google Meet の自動メモ「Take notes for me」に、3人以上の会議だけ自動で付ける設定が加わる。反映は9月29日から
- Business Standard/Plus は初期値オン、Enterprise などは初期値オフ。管理者は管理コンソールで変えられる
- 使う人も、9月29日以降は自分の設定で上書きできる
- メモの最初のタブは、要点だけのQuick notesに。詳しい内容は Full notes に残る
- 共有範囲と、大事な数字を人が確かめる運用は、自動メモが増える前に決めておきたい
自動メモが「付け忘れ」を減らしてくれる分、「どの会議を、だれに共有するか」を決めるのは人の仕事として残ります。29日の前に、設定画面を一度開いておくのがおすすめです。
参考・情報源
- Google Workspace Updates「New Google Meet ‘Take notes for me’ settings for admins and end users take effect September 29th」(2026年9月22日)
https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/09/new-google-meet-take-notes-for-me-settings-for-admins-and-end-users-take-effect-September-29th.html
※新しい設定・プランごとの初期値・反映の時期 - Google Workspace Updates「Quick notes in Take notes for me」(2026年9月22日)
https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/09/quick-notes-in-take-notes-for-me.html
※Quick notes の内容と対象プラン - Google Workspace Updates「New Google Meet ‘Take notes for me’ settings for admins and end users」(2026年7月16日)
https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/07/new-google-meet-take-notes-for-me-settings-for-admins-and-end-users.html
※最初の予告 - Google Meet ヘルプ「Take notes for me in Google Meet」
https://support.google.com/meet/answer/14754931?hl=en
※対応言語・保存場所・共有範囲・おすすめの長さ・2つのタブ - Google Meet ヘルプ「Meeting settings for Take notes for me」
https://support.google.com/meet/answer/16909639?hl=en
※使う人の設定の選択肢 - Google Workspace 管理者ヘルプ「Upcoming changes to automatic note-taking」
https://knowledge.workspace.google.com/admin/meet/upcoming-changes-to-automatic-note-taking
※管理者の設定の変え方
確認日:2026年9月27日。機能や提供状況は変わることがあります。最新の情報は公式ページでご確認ください。
ふだんの制作の話や、作ったものの裏側は Instagram と X でも出しています。



















Business プランの会社は、この設定が最初からオンになっています。「知らないうちに会議メモが付き始めた」とならないよう、29日の前に一度見ておきたい変更です。